変更申請の難しさ
さて、これまで、Yahoo! Japanの登録申請の際に考慮すべき「戦略的方法」をこと細かに述べて来ました。
「このような戦略があったのか」、「こんなことまで考えなければならなかったのか」と驚かれた方もいらっしゃるかも知れません。
他のサーチエンジンに関してはともかく、ことYahoo!
Japanについては、「登録申請の前に徹底的に考えるべき」というのが当方の意見です。
それというのも、Yahoo! Japanでは、「サイト内容の変更申請が必ずしも簡単ではない」からです。
一旦、サイトを登録した後、コメントの変更申請を行なったとしても、認められないケースは少なくありません。
特に、「単に販促効果やアクセス向上を狙っただけの小手先の変更」の場合は、まず認められないと考えていいでしょう。
だからこそ、登録前に「徹底的に考える」ことを怠れば、後で後悔することになるのです。
知らず知らずのうちに、「宣伝的な語句」を挿入してしまったためにコメントが削除され、後で「より適当な語句」を用いた変更を申請したのに変更が認められない、という事態はぜひとも避けなければなりません。こんなことになれば、せっかくのYahoo! Japan登録の効果は半減してしまいます。これを避けるためには、最初の登録申請の前に「徹底的に考える」ことが必要なのです。
とは言え、「コメントの変更」がまったく出来ないというわけではありません。読者の方には、すでに登録したサイトの変更を何度申請しても認められないという経験をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。これからは、そのようなサイト・オーナーの方々のために、どうすれば変更が認められるのか、あるいは認められる可能性が高まるのかについて考えてみたいと思います。
変更申請しても認められない場合
まず、全く、あるいはほとんど変更が認められないであろうと考えられるケースですが、次のようなものが考えられます。
第一に挙げられるのは、単に「削除されたコメントを回復する」目的で行なう変更申請です。
これは、当たり前のことですが、Yahoo!
Japanはその基準に従って削除その他の処理をしているわけですから、ただ変更申請しただけでは、何度申請しても、その回復が認められるとはちょっと考えにくいと思います(そのキーワードが「広告的」なものでない場合は、それがメインのサービス、商品であると納得できるようなサイトの大幅なリニューアルを行えば認められる可能性もあります)。さっさと諦めて、別のキーワードを付け加えるような変更を申請した方が賢明でしょう。
また、これまでに述べた、「登録申請の削除される可能性の高い」要素を新たに付け加えるような変更も、おそらく認められないでしょう。すなわち、「形容詞」「副詞」などを付加したり、直接対応するページのない「サイト・タイトル」を付加したりする場合などです。
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類義語
次は、かなり重要なことですが、「類義語」に関するものです。
すなわち、ある語をその類義語にあたる別の語に変更しようとしても、まず認められないであろうということです。
例えば、「ホームページ」を「ウェブサイト」とするような言い換えです。
また、「米国法人設立」を「アメリカでの会社設立」のように変更することも難しいでしょう。
さらに、気を付けなければならないのが、「必ずしも同義語とは言えない、かなり広い意味での類義語」への変更も認められない可能性が高い、ということです。
例えば、「海外投資」を「外国国債投資」に変えたり、「税務」を「税金申告書の書き方」に変更したりする場合がそれに当たります。
おそらく、「外国国債投資」は「海外投資」の意味内容に含まれるので変更する必要はない、というのがYahoo! Japan側の考え方なのでしょう。
しかし、このような類義語の間での変更は一見どうでもいいようなことかも知れませんが、これが認められないことは、サイト・オーナーにとって由々しき問題です。
本書でこれまでも述べてきたように、「類義語」と言っても一般的な語とそうでない語があり、どの語を採用するかによって、サイトのヒット数が大幅に異なります。これは、サイトのアクセス数、さらにサイトからの売上げに直接影響する問題だからです。
登録申請時に何の考えもなく「不利な語を」採用してしまったとしても、いったん登録してしまえば、後になってこれを別の類義語に変更することはほとんど不可能です。本書で「類義語」の重要性について繰り返し述べているのも、そのような理由からです。
すなわち、「類義語」については、登録申請の際によく考えて「最も効果的な語」を選ばなければなりません。後になって「もっといいキーワード」を思い付いたとしても、後の祭りだからです。
変更申請して認められやすい場合
では、反対に、コメントの変更が認められやすいのは、どのような場合と考えられるでしょうか。
これは、簡単に言えば、サイトのリニューアル等によって、新しい内容が付け加わったり、削除されたりした場合です。
当方では、コメント変更を申請する際には、必ず、「変更内容に対応するページを付け加える」などのリニューアルを行なうようにしています。
ただし、変更内容に対応するリニューアルを行なったとしても、変更内容が「類義語」の範囲に属すると判断された場合、またメインのコンテンツに大した変化がなく変更内容がサイトの内容をあまり反映していないと判断された場合は、変更は認められないようです。
例えば、M&Zビジネス翻訳センターのサイトで、「アメリカの税金申告書」の翻訳をアップした際に、コメントの変更申請を行いましたが、これは認められませんでした。「税務」という語がすでにコメントに含まれていたからであると思われます。
すなわち、変更申請が認められるためには、これまでにない、少なくとも「既にあるコメントに類似の内容を示す語がない」ような、メインのコンテンツを付け加えるリニューアルである必要があるのです。
例えば、また当方のサイトの例となりますが、サイトに「個人輸入、個人輸出、情報起業」というかなり長い記事を付け加えた際に、コメントに「個人輸入と情報起業家の支援」という語句を入れるよう変更申請したのは、すんなりと認められています。
これで、念願の「起業」という語がコメントに付け加わるようになり、「海外 起業」などのキーワードで検索してサイトを訪れるお客様も現れました。
さらに、Yahoo! Japan内で「情報起業家(インフォプレナー)」という新しい概念でヒットするほとんど唯一のサイトとなっています。
「情報起業家」は、まだそれほど一般的な語ではないのでこのキーワードで検索したという話は聞きませんが、将来性のあるキーワードであると当方では考えています。
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