「金融のわな」関連記事一覧

 

プライベートバンカーは「何でも屋」ではない

ローマ法王御用達の病院にプライベート・ジェット機で送迎(??!!)

 『週刊ダイヤモンド』(2006126日号)に、「プライベートバンクが提供する驚愕のサービス」と題して、「ローマ法王御用達の病院にプライベート・ジェット機で送迎」、「スイスの寄宿学校へ子息を留学させる準備」などの「サービス」が紹介されています。また、別の本によれば、プライベート・バンカーには「結婚相手を紹介して欲しい」という依頼もあるとか。

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投資信託からプライベートバンクへ

 日本の株式投資信託の場合、「1万円の顧客」も「3000万円の顧客」も、受けられるサービスの内容は基本的に同じものです。「3000万円の顧客」は、「1万円の顧客」にかかる印刷代、送料やら何やらを負担させられており、よく考えれば極めて不公平なシステムだとしか言い様がありません。

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生命保険の本質

経済学的に言えば、「宝くじ」は「ハイリスク・マイナスリターン」であると言われています。「平均的な宝くじの購入者」は、必ず損をしているからです。同様にして、「生命保険の加入者」も平均的には損をしているはずです。

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富裕層ビジネスの罠

 ある本によれば、「富裕層」を対象とするビジネスは、「自分は特別扱いされている」といった自尊心を刺激することが重要なのであり、そのためのお膳立てとして「特別な応接室」などを設ける必要がある、とのこと。金融サービスでさえ、否、金融サービスだからこそそうなのだ、といった調子です。

 このような態度には、正直、首を傾げざるを得ません。

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複利効果のない資産運用なんて

 言うまでもなく、複利効果は、運用によって得られた分を「再投資」するからこそ享受できるわけで、「分配金」として受け取ってしまえば、複利ではなく「単利」となってしまいます。

 「単利」というのは、先ほどの例で言えば、「1日目に1円、2日目に2円、3日目に3円・・・」という具合に増えるだけであって、1日あたりの利率100%であれば、1ヶ月後に得られる金額は30円です。複利で得られる「1億円」とは、何という違いでしょうか。

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銀行のせいで税金をとられる!?

長らく預金金利がゼロであったのは、不良債権に苦しむ銀行を救済するという性格が強く、そのあおりを喰う形で日本国民の財産形成が著しく妨げられました(元金500万円を年5%の複利で15年運用できたら、1000万円超となっていたはずです)。金利ゼロの恩恵を最も受けている銀行が、「今は預金しても利息は付かないですから、老後が不安でしょう」などと言って、金利ゼロの被害者である一般人に投資信託を売って手数料を稼いでいるというのは、どう考えても何かおかしい。

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