コメントによる差別化
次に、「コメントによる差別化」ですが、これはそれほど簡単ではありません。
まず、登録先として考えているカテゴリーに属するサイト一の覧をみて、どのようなコメントがあるかチェックしてみて下さい。
その真似をせよ、というのではありません。むしろ逆に、その中で自分のサイトを目立たせる、すなわち「他サイトと差別化する」にはどうすれば良いのかを考えるのです。
しかも、「広告的な表現」や「誇張した表現」などは一切使用してはなりません。あくまで客観的な表現で、自サイトの「特徴を出す」ように工夫しなければならないのです。
これは、なかなか難しい課題であると言えます。
試しに、「翻訳、通訳のサービス」の「英語」というカテゴリーを見てみましょう。
ここには2004年1月12日現在で、80ほどのサイトが登録されていますが、どのサイトのコメントが「他サイトと差別化」し、「この業者に翻訳を依頼したい」と思わせることに成功しているでしょうか。
けれども、翻訳、しかも最も一般的な言語である英語の翻訳となりますと、残念ながら、他サイトと異なる際立った特徴を出すことに成功しているコメントは少ないようです。
全体として、「特徴のないサイト」の「特徴のなさ」がそのままコメントにも反映しているという印象を受けます。おそらく、登録申請の際に、他サイトのコメントと比較検討しながら自サイトのコメントを決定するという戦略的な作業を行っているサイトはほとんどないのではないかと想像されます。
特に、「通訳、翻訳、英文(英語)ホームページ」などの、ほとんど同文と言ってもいいほど類似したコメントがいくつも見られるのが気になります。
「提供するサービス自体が類似しているのだから仕方がない」と思われるでしょうか。けれども、類似しているからこそ、自分の特徴を出さなければならないのです。
おそらく、これらの中で、いくつか印象に残るコメントがあるとすれば、それは「文章になっているコメント」でしょう。
「イギリス、オックスフォードにある翻訳、通訳会社。・・・」(Japanese Connections, Oxford)
「元特派員、英字紙編集者らによる日英、英日の翻訳」(朝日新聞社翻訳センター)
などが比較的目に付きます。
「オックスフォードとか朝日新聞とか、ブランドが必要なのか」と思われるかも知れませんが、そういうことではありません。
他のサイトのコメントが「単語の羅列」に過ぎない中で、一応、「文章らしい」体裁をとっているものがあると新鮮に映り、印象に残りやすい効果があるということです。
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コメント文章化の欠点
ただし、「コメントを文章にする」というのは、「キーワード」という観点からみた場合、必ずしも得策ではありません。
少し考えれば分かることですが、翻訳を頼みたいときに、「オックスフォード」とか「朝日」「特派員」というようなキーワードで検索して業者を探すとは、ちょっと考えにくいからです。
むしろ、「英文ホームページ」の方が、キーワードとしてはよほど優れています。
また、「文章」には、単語の羅列と異なり、助詞や助動詞などの「キーワード検索にとっては無意味な文字」がどうしても含まれますから、「与えられた文字数を最大限に生かす」という立場からみた場合は、「無駄が多い」ということにもなります。
つまり、先ほど例として挙げたような「文章化された」コメントは、「同一カテゴリー内での他サイトとの差別化」にとってはある程度の効果はあっても、「キーワード検索」に対する効果は薄い、ということです。
従って、「業種等からみてサイト訪問者がカテゴリーから訪れる可能性が高く」、「同一カテゴリー内に登録されているサイトの数が多く」、「単に提供しているサービス、商品だけでは他サイトとの差別化が困難である」などの条件がある場合にのみ、「コメントの文章化」は有効な戦略であると言えるでしょう。
また、「コメントの文章化」と言っても、全文を文章化する必要はありません。
コメントの前半のみを文章化して、後半はサービス内容等を表す「単語の羅列」にすれば、「同一カテゴリー内の他サイトとの差別化」と同時に「キーワード検索対策」をも狙えることになります。
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