登録より露出
以上のように、「ビジネス・エクスプレス」を利用すれば、Yahoo! Japanへの登録それ自体は何とかなります。
ですから、実際に重要なのは「Yahoo! Japanに登録・掲載されるか否か」ではなく、「どのように掲載されるか」なのです。
しかし、とりわけYahoo! Japanの場合は、無料での登録は不可能に近いほど難しく、有料の「ビジネス・エクスプレス」であっても「登録・掲載を保証するものではない」とされていますから、「登録されるか否か」ばかりが気になってしまい、もっと重要なことが、ややもすると忘れられてしまう傾向があるのです。
そのため、多くのサイト・オーナーが、登録後になって不都合に気付くことになるのですが、多くは後の祭りとなります。いったん登録された内容の変更は、それほど簡単ではないからです。
そうならないために、登録申請の前に、登録内容について徹底的に考えておく必要があるのです。
ヤフー検索を使い込む
ところで、皆さんは、普段からヤフー検索を利用しているでしょうか。
ショッピング、オークションでの売買、掲示板への書き込み等、サイトの検索以外の機能は直接の関係はありませんが、ヤフーの「検索」については、登録申請の以前からある程度使い込んでいる方が有利です。
Yahoo! Japanに登録されている各サイトが「どのようなカテゴリーに分類されているか」など、ある程度は知っておく必要があるからです。
ユーザーの立場で考える
また、さらに重要なことですが、自分自身がヤフー検索のユーザーであれば、ユーザー=検索する人=サイト訪問者の気持ちや行動パターンが想像しやすいからです。
当たり前のことですが、サイトの登録は、より多くのユーザーにサイトを訪れてもらうため、ひいては企業の認知度や売上げ向上のためにするのであって、サイト・オーナーの自己満足のためにするものではありません。
ですから、サイトの登録であっても「ユーザーの立場から考えて」するべきなのです。
ところが、たとえ以前からヤフー検索のユーザーであったとしても、自分のホームページを持って「サイト・オーナー」となってしまうと、こと自分のサイトに関しては、ユーザーとしての立場を忘れて、「サイト・オーナー」の見方でしか物事を考えられなくなってしまうことがあります (「登録すれば何とかなる」という考えは、その典型例だとも言えます)。これは、多くのサイト・オーナーが陥りやすい「罠」であると言えるでしょう。
サイトを訪れるのはあくまでも一般のユーザーであるというごく当たり前のことを忘れていては大幅なアクセス向上は期待できません。登録の際には「ユーザーの立場を第一に考える」よう、ぜひ肝に念じておいていただきたいと思います。
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検索の二つの方法
さて、ユーザーの立場からしますと、「ヤフー検索」には、大きく分けて二通りの方法があります。
一つは、カテゴリーのリンクから入っていく方法です。
この方法では、例えば、「経営コンサルタント」のサイトを探すには、まずトップページの「ビジネスと経済」から入って、次に「企業間取引 (B to B)」、「コンサルティング」へと入っていき、最後に「経営コンサルティング」のカテゴリーに至るという道筋を辿ります。
しかし、この方法には、分かりにくい面もあります。
ユーザーは、自分の探しているサイトや求めているサービスなどが、実際にどのカテゴリーに属するのか、かなり明確にわかっていないと目的のサイトまでうまく辿り着けない、と考えられるからです。
例えば、「ビジネスと経済」以下のカテゴリーには、「インターネットビジネス関連情報」というカテゴリーがあります。ところが、「企業間取引 (B to B)」をクリックすると「インターネットサービス」というよく似たカテゴリーがあることがわかります。さらに、「ショッピングとサービス」以下にも「インターネットサービス」があります。そして、同じように「インターネット」という語を用いてはいますが、これらは、それぞれ内容が異なるのです。
Yahoo! Japanでは、検索の際に、関連性のあるカテゴリーの間では移動がしやすいリンク構造になっていますが、それにしても「カテゴリーを深く入っていく」という方法だけでは、目的のサイトに至るには相当な時間がかかるでしょう。
キーワード検索
そこで、Yahoo! Japanでは、「キーワード」による検索も可能となっています。実際には、「カテゴリーを深く入っていく」よりは「キーワード検索」の方を好むユーザーがむしろ多いのではないでしょうか。
そこで、例えば、「経営コンサルタント」をキーワードとして、実際にヤフー検索をしてみましょう。
すると、次のような検索結果が出てきます(2004年1月11日現在)。
まず、「Yahoo! カテゴリーとの一致」として「日本医業経営コンサルタント協会」のサイトが3件、次の「スポンサー・サイト」は飛ばすとして、また出るのが「日本医業経営コンサルタント協会」のサイトです。
それに続くのが、医療、塾経営、個人ホームページがそれぞれ1件から2件ずつで、次に「小規模事業の経営コンサルタント」が50件ほど続きます。
その次に来るのは「地域情報」のカテゴリーに属するコンサルタントのサイトで、「経営コンサルティング」のカテゴリーに属するサイトはさらにその次という順番になります。
その他、「地域情報」、「個人ホームページ」、「団体」等のカテゴリーに属するサイトが雑然と並び (その順位が何によるものかは、ユーザーにとって必ずしも自明ではありません)、登録されたサイトの数はあわせて114となります。
このような「キーワード検索」では、適当なサイトがすぐに見つからない場合、ユーザーは「キーワードの追加」をするなどして対象を絞り込んだ上で、新たに検索することが多いのではないでしょうか。
実際に、「経営コンサルタント」「起業」という2語を組み合わせて検索してみると、検索結果は10件となり、1語の場合に比べると相当に見やすくなります。
どちらの方法で検索するか
現実にヤフー検索する場合は、カテゴリー検索からキーワード検索に移ったり、キーワード検索をしながら出てきたカテゴリー名をクリックして一覧表示を見るなど、検索方法が自由に変えられるためかなり複雑です。しかし、大きく分ければ「カテゴリー検索」と「キーワード検索」の二つになることは、ほぼ間違いありません。
そこで、登録申請を行なう際には、これら二つの検索方法を念頭において行なう必要があります。
まず、あなたが想定しているサイト訪問者=顧客は、どちらの方法を用いて検索する可能性が高いでしょうか。これを考える必要があります。
これは、あなたがサイトで提供しているサービスや商品の性質に大きく関わっています。
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